主筋と補助筋、そしてガイド筋だけで持つのではと
なかば本気で言われ続けているカテノイドに
今週末地上初のコンクリートが打設された。
これだけ工期の長い現場だと
正直なところ途中停滞ムードに陥ることもしばしば。
ところが、節目節目の大イベント、
とくにコンクリートの打設というのはゼネコンにとってなにか特別なおもいをかきたてるものらしく
この日は朝からどことなく現場に祝祭性が宿っていた。
数々の検討を経て決定された配合のコンクリートがおそるおそる注ぎ込まれ
しだいに金網メッシュの表面から染み出してくる。
ここまではすべて予定通り。
バイブレーターのかけ方もモックアップでの経験から編み出された方式で丁寧に行われていく。
我々が第一節下部と呼んでいる地上カテノイドの最下部は比較的垂直に近い壁が多い。
勝負は第一節上部。
初めてアーチ状にそれぞれのユニットが繋がりトンネル形状が形成される部分だ。
当然鉄筋どうしが接合される箇所では補強が入り、
ただでさえ込み入った鉄筋がますます密度を増し
コンクリートの均等な拡散を妨げる。
いよいよ面白くなってきた。