エストニア・タリン便り_2012.05.06


大変のご無沙汰になってしまいました。ようやく15度ほどまで気温があがり、小さな花が咲き始めています。木々の枝にはつぼみが垣間見え、もうすぐ新緑が楽しめる季節になります。

 

コンペと仕事の締め切りが続けてやってきて、あと4月中旬には大学2年生とのバルセロナ建築研修がありと、怒涛のように時間が過ぎていきました。週末時間が出来たので、現場をふたつ覗いてきました。

 

一つ目は、タリンの中心から徒歩5分くらいのところにある住宅街の一角にオープンする日本食材をあつかうお店兼カフェの現場です。去年初めは既存のカフェの一角をかりてレストランとして営業、いまはウェブショップ(4ヶ国語)で顧客を広げています。

 

さてこのお店はもともとは違うところでレストランも加えて大きくオープンする予定だったのですが、貸主とクライアントの条件が合わず断念。いまやってるところ(もと美容室)でとりあえず始めることに。

 

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半地下のお店はとかくじめじめしてあまり気持ちよくない場所になりがちなのですが、運よく南向きの窓があり、なんとか居心地のいい店を超ロー・バジェットで作るべくやってます。店の工事は来週末には終了する予定です。

 

家具の殆どはIKEAからになるのですが、このカウンターだけは製作しました。

 

 

 

もうひとつはエストニアの田舎につくっている「浮かぶ」サウナの現場です。これはクライアントの所有する鉄製の浮体(直径1.2メートルの円柱がふたつ並んだ、長さ9メートルのもの)のうえにサウナを造り、その近所の川に浮かべて楽しもうというもの。

 

浮体の写真は去年の夏のものです。

 

 

この面白い依頼は去年の夏にはきていて、みんな乗り気になって事務所内コンペをやったところまでで一時中断。一月まえにクライアントから電話があり、6月末に進水式をしたいからとっとと進めなくてはとなり、また前に動き始めました。私の提案したチューブのような形をしたものを下敷きに進め、送った図面をもとに製作が進んでいました。

 

 

 

構造は集成材から合板を張り合わせたものに、そしてサウナの部分はちょっと大きめに変更されてます。一応屋根まで出来たということで棟上式が行われたようです。

 

上に乗って見るとなかなか広く気持ちがいいです。奥に見えるのがサウナのブロック。補助の材がいまはたくさん入っていますが、なくなるとすっきり面白いものになると思います。クライアントとこの先の手順とそれに必要な情報について打ち合わせました。

 

 

きれいに切れてるこの木誰がやったと思いますか。じつはなんとビーバーの仕業です。こうやって根元からがりがりやると大きな木もぽっきりいくのです。

 

 

近所にあるオート麦の畑にも足を運びました。ちょうど種まきをやっています。

 

 

 
 

 

初春を彩る花々に目を休ませることの出来た現場訪問でした。

 

 

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