鈴木孝紀さん、インタビューレポート


鈴木さんが設計された北参道にあるCommon Gardenでインタビューを行いました。

6月14日、鈴木孝紀さんにインタビューをさせていただきました。

インタビュー場所は北参道にあるCommon Garden、鈴木さんが設計され、2013年に竣工した店舗・共同住宅です。

Common Gardenを鈴木さんにご案内いただいた後、お話を伺いました。

interview1のコピー

 奥の左から2番目が今回インタビューさせていただいた鈴木さんです

 

横浜国大在学中の話、坂倉建築研究所時代、ワークショップ、HAL、そして現在の個人事務所までのお話を伺った後、住宅・店舗から福祉施設まで多様な作品をポートフォリオを使って紹介していただきました。

 

 

インタビュー中何度も出てきたのがディテールのお話です。建築は土地にたたざるを得ない、現実とも向き合わざるを得ない、そんな中で土地のコンテクストを読んで、使い手を考え、ボリュームからディテールまで一貫した考えのもと落とし込んでいくという手法に鈴木さんの建築に対する丁寧で真摯な姿勢を感じました。

 

見学させていただいたCommon Gardenも都市に開く透明感のある躯体を徹底するために、躯体は純ラーメンとし、階段には柱がない(階段自体がトラスとなって自重を支えていました)といった工夫があり、興味深く拝見させていただきました。

 

今回、聞き手には計画系専攻で福祉施設を研究している編集部メンバーがいたため、福祉施設についての議論も熱心に行われました。

その中で印象的だったのは、福祉施設の設計を経て、老人、障害のある方、といって特別視して集めるより、多世代・多様な人が一緒に暮らせるような集合住宅、ひいてはまちのあり方を作っていきたいと感じるようになった、というお話でした。

interview9のコピー

インタビュー後に見学させていただいた新宿三丁目駅近くのPLAZA EST

インタビュー後には新宿に移動し、2013年竣工の店舗・オフィスのPLAZA EST を見学、食事をいただきながら懇談させていただきました。

和やかな雰囲気の中、社会がどうあるべきか、これから私たち学生が何をしていったらいいのか、といった話にもなり、インタビューでの建築のプログラム、形、ディテールの一貫性が、社会のあり方、鈴木さんご自身の建築家としての生き方ともつながっていることに気づき、モノとして立ち上がった建築の強さをより一層感じました。柔らかな語り口の中に情熱を感じるお話でした。

そんな鈴木さんへのインタビュー記事は現在編集中です。楽しみにお待ちいただければと思います。

鈴木さん、ありがとうございました。

 2014.7.2

草山美沙希

インタビュー学生メンバー

寺田英文(M2)山田裕実(M1)山本悠加里(M1)草山美沙希(B4)

写真 山本悠加里

 

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