高いスイス
スイスの物価は、異常に高いです。日本で800円くらいするランチを、バーゼルで昼に食べようとすると、3000円以上払うことになります。(建築事務所勤務のスタッフが、これを毎日続けるのはちょっときびしいので、昼は自宅で軽く済ませる人が多いです。)
スイスは人件費が非常に高く、人の手が加わると何でもべらぼうに高くなるのです。2014年には、最低時給を25フラン(3100円くらい)にするという国民投票が行われました。結果的には否決されたのですが、最低時給3100円…ちょっと、信じられない次元です。でも、一時間の時給でランチセットを食べることができると考えると、妙に納得できる。
スイス人は、大のスイス製品好き。もちろん、スーパーなどでは少し安い輸入品も売っているのですが、スイスの人たちは、より高いスイス製品を好んで購入します。スイス産のチーズを食べて、スイス産のワインをよく飲みます。国全体の給料水準が非常に高く、国産の高品質な製品を購入し、経済をまわす。国民の趣向が、スイス製品の品質を支え、それが文化の一部となり国際的な競争力を高める。世界でも、最も成功している経済モデルの一つだということです。そして、こういう考え方…建築のデザインに、もろに影響しています。
ちなみに、
HdM事務所で使っている鉛筆 スイス製
HdM事務所で使っている画鋲もスイス製…