9月29日(木)、建築家 乾久美子さんのインタビューへ行ってきました。
花園神社、靖国通り側の参道の傍にある事務所はすっと風が抜け、窓の向こうには新宿のど真ん中にして緑が溢れており、どこか涼しげです。学生一同いいなあいいなあと言いながらイスに座り、インタビューを始めました。
乾さんは東京藝術大学を卒業後、イエール大学院を修了し、1996~2000年まで青木淳建築計画事務所に所属した後、乾久美子建築設計事務所を設立します。その後いくつかの大学で非常勤講師を務め、2011年~2016年の東京藝大准教授を経て、今年からはY-GSA教授を務めています。
北山恒さんの退官と乾さんの着任は大きなニュースになりました。今、乾さんのこれから、そしてY-GSAのこれからについて多くの人が気になって仕方がない状況だと思います。
インタビューは両親に家の建て替えを懇願したという小学生時代から東京藝大やイエール大学での学生時代、青木淳さんや北山恒さんについての話に、乾さん自身の建築についての考え方までと広くに及びました。
乾さんの場を明るくするキャラクターと鋭いものの見方に、気付けば思い切り笑ったりうんうんと頷き続けてしまうような時間となりました。
また何度か乾さんが口にした「と、信じていて」「頑張ればなんとかなるというのは分かったので、」という言葉たちには乾さんの目指す風景に対するひたむきな姿勢も感じます。
『小さな風景からの学び』が出版されてから2年半、また乾さんがY-GSAにてレクチャーを行ってから半年経ち、その時から考えていることが少し変わってきているようでした。それでも『そっと建築をおいてみると』からずっと変わらず持ち続けているイメージもあるように思います。
乾さんへのインタビューは現在編集中です。どうぞ楽しみにお待ちください。
乾さん、貴重なお時間をありがとうございました。
B4 杉浦 哲朗
インタビュー学生メンバー:住田百合耶(M2)、和泉芙子(M1)、栗原一樹(M1)、吉村真菜(M1)、鈴木里奈(B4)、杉浦哲朗(B4)
写真:栗原一樹