10月4日、横浜国立大学意匠系の初代教授である中村順平の研究をされている林要次さんにインタビューに伺いました。
林さんは芝浦工業大学を卒業後、横浜国立大学大学院修士課程・博士課程に進学され、昨年に博士号を取得されています。その学位論文のテーマにもなっているのは修士論文から続く中村順平の研究であり、今もなお最先端で続けられています。
インタビューの中で中村順平さんの教育思想に関わる貴重な資料を多く見せていただきました。それらの多くは何年もかけて林さんが集めてこられたもので、中村順平の教育を実際に受けてきた多くの卒業生たちから託されたものです。
中村順平のルーツであるフランスのエコール・デ・ボザール留学や、北川原温建築都市研究所での勤務など、様々な経験を経ながら、一つのテーマをどこまでも探求するという時間の長さと壮大さを感じました。「使命感」という言葉がインタビューの中で、何度かつかわれていたことが印象的で、「研究する」ということがまるで一つの旅のように、多くの人の期待を背負っていくものなのだと感じます。
林さんのお話は、設計課題などが多く、論文には日頃触れることの少ない私たちにとって、とても新鮮で、建築学の別の一面を見せてくださったようでした。
林さん、ありがとうございました。
林さんのインタビュー記事は現在編集中です。どうぞお楽しみに。
Y-GSA M2 板谷優志
インタビュー学生メンバー:鈴木菜摘(B4)、井原賢士(B4)、坪井曜子(M1)、諸星佑香(M1)、住田百合耶(M2)、板谷優志(M2)
写真:井原賢士