山本理顕さん、インタビューレポート


9/18(月)、建築家 山本理顕さんのインタビューを行いに、山本さんの自邸『GAZEBO』に伺いました。

 

台風通過後の良く晴れた日、心地よい風が吹くGAZEBOの中庭でインタビューを始めました。

今年度春学期に横浜国立大学で開講された横浜建築都市学でのレクチャーや、スタジオ講評会などで山本さんのお話を聞く機会は何度かありましたが、個人的に質問をできるような機会は少なくとても緊張しました。

 

山本さんは日本大学卒業後、東京藝術大学大学院を修了し、東京大学の原研究室研究生を経て1973年に山本理顕設計工場を設立。その後、工学院大学教授、2007~2013年までY-GSA教授、客員教授を務められました。今年度は春学期の横浜建築都市学の公開連続レクチャーに加え、6スタジオとなった新体制のY-GSAでスタジオ指導をされています。

 

今回は山本さんがどのように建築の道に進まれたのか、というお話から、Y-GSAに再び戻られた理由や感じたことなど多岐にわたって山本さんご自身のお話を聞きたいとしたいと思い、インタビューに臨みました。

 

 

横浜建築都市学のレクチャー内でも、東京大学の原研究室での集落調査の内容が取り上げられていましたが、集落調査は最初目的もなく始まったということに驚きました。

山本さんの「閾論」は、その時に調査をした集落を図式として見たところから展開されているという話はとても興味深く、『地域社会圏主義』も図式的に見るところから始まっているのだと考えると自分の見方が単なる論の理解から深まったように感じました。

 

また、建築は周辺の環境との関係性によってつくられるべきである、ということからレクチャーの中でも触れられていた「外観」について、より具体的にお話を伺うことができました。その中で「外観」とは、やはり「かたち」なのではないかという言葉は、建築家としてデザインすることの意味を考えさせられました。

現在設計されているチューリッヒ国際空港のプロジェクトで感じていることや、執筆されている新しい著作のことなど最近のお話も伺いました。今も尚考えを更新されている姿勢に刺激を受けました。

 

当日は円錐会メンバーやインタビューチーム以外のユニコーンサポートメンバーも多く参加し、インタビュー後は食事をしながら山本さんに個人的にお話を伺ったり、GAZEBOの中を見学させて頂きました。屋内と連続した中庭や、周囲の街が見渡せるテラスはとても気持ちが良く、大変貴重な体験をさせて頂きました。山本さん、お忙しい中ありがとうございました。

 

インタビューは現在編集中です。ご期待ください。

 

 

Y-GSA M1 石原結衣

 

インタビュー学生メンバー

和泉芙子(M2)金子摩耶(M2)石原結衣(M1)鈴木菜摘(M1)池谷浩樹(B4)

写真:和泉芙子(M2)


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