初出展(横国建築学科OB展)@神奈川県民ホールギャラリーのための展示台を制作した。
展示台の性能としては30個の模型が設置可能であることが求められた。
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展示計画
展示台を作るにあたり、それは今回の展覧会のためだけのものではなく、様々なシーンや場所で現れては消える仮設建築のようなものにできないかと考えた。
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レファレンス
そのような仮設性を頭に思い浮かべながら、最終的に「モンゴルのゲル」と「ワインラック」という折り畳み構造を有する装置を参照した円形のものと細長い方形のものを考えた。
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円形ユニットのアイソメトリック
円形の台はΦ10㎜の丸棒をナットとボルトでつないでいき、ぐるりと広げると直径4.5mの円になり、折り畳むと幅80㎝まで縮む。二重に広げた円に溝の入った天板をはめ込むことで安定した円の台として自立する。組み立て時間はおよそ15分を要する。
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方形ユニットのアイソメトリック
方形の台は6×24㎜の棒材をΦ12㎜の軸材をはさみながらつないでいく。広げると1ユニットが長さ1.7mになり、それが4つ連結され、最終的にケーブルで吊られることで展示台として機能する。
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円形ユニットの折り畳み
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方形ユニットの折り畳み
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折り畳み時全景
学生の協力のもと大学のスタジオと工房で制作し、搬出入はマイカーのトランクに積んで1度で運ぶことが出来た。
初出展を皮切りに花見、ミーティング、パーティといったシーンで広げてみたが、円という強い中心性を持った形と人が集まるということはなかなか相性が良いように思えた。
これからも街や生活、あるいは自然の中にエフェメラルな状況を生み出すための装置として旅させていきたい。
制作協力:石原結衣、井原賢士、岡部綾子、鈴木里奈、牧戸倫子、久米雄志、鈴木菜摘、若色りな、杉浦哲朗、楠元彩乃、重松理沙、横尾周 (Y-GSA)
松本直己 (東北工業大学)