SANOZM08


ゆっくりと、

それもとてもゆっくりとではありますが、

我らがカテノイドはここまで成長してまいりました。

写真でみることができる最上部の高さがGL+8.3m、

2Fホワイエ床レヴェルのやや上部にあたります。

変曲点が繰返し出現することで

やっとこの建築の独自性が表面に浮かび上がってきました。

 

ここは1Fレヴェルでアーチが完結し一部トンネル状の空間となる部分。

やはり上階スラブ、あるいは屋根が出現するととたんに構築物から建築物へと変化することが実感できます。

ユニットごとに切り分けられたトラスウォールどうしを現場で以下にスムーズに接合させるか、

ある範囲内での最頂部ではこの点がとくにキモとなりますが、

おもいのほか設置作業は難なく完了。

 

いまとなっては世界に前例もみられる3次元曲面建築。

だだし、それが積層されている(連続的に立ち上がるといったほうが正しいか)タイプとなるとまだまだ前例はほとんど存在しないでしょう。

写真から鋭い読者のみなさまはお気づきになっているかもしれませんが、

この形式の施工上の大きな問題点は仮設の計画。

来週は仮設について未解決事項を施工者とともに議論します。


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