以前から紹介してきました、Inside Outsideによるシナゴーグのカーテンが完成し、先日一般公開されました。個人的には初めて竣工を迎えたプロジェクトですし、デザインの段階から一貫して関わる事も出来たので、今後も自分の中に遺っていく作品になったと思います。ここにきて初めて、空間に何かを提案することの面白さ、大切さ、責任をいっぺんに実感しました。たとえそれがカーテンであっても。
全体
パターンは、デザインしたイメージをドットでピクセレートして、レーザーカットで孔をあけ構成されています。
西側(老樹)
東側(若枝)
ディテール
レイヤーを二枚用いています。一枚目(ライトブルー)に孔をもうけ、そこを通り抜けた光を二枚目(白)がキャッチし、ドットのパターンを作り出します。プリーツによってレイヤー間の距離が変化する為、パターンが少しズレているところ、と大きくズレているところが生まれ、全体として柔らかいぼかしを加えたような見え方になります。
同世代の同僚達と、このプロジェクトは勿論、現在進行中の他のプロジェクトでも私に多くの事を教えてくれている、いわば私の上司です。ファッションデザイナーである彼のマテリアルに対するセンスに日々学ぶ事が沢山あります。
近々、ホームページにも紹介されますので、是非チェックしてみてください。
http://www.insideoutside.nl/