高揚する街。


この時期のアムステルダムに現れるのがこの風景。街が突如として遊園地に。

ここは、アムステルダムの中心にあるダム広場です。その名の通り、昔はアムステル川を塞き止める為のダムだった場所。この広場に接して王宮、新教会があります。普段は特に何も無い状態で、ポツポツと大道芸人が居る程度。
実はこの移動遊園地、4月頃にもやってくるのですが、やはりこの夜に煌めく遊園地の姿が印象的で、個人的には冬の風景。いよいよ冬本番だなぁ、年末ももうすぐそこだなぁ、と、これを見て感じます。(この時期は4月より圧倒的に日が短いので、夜景のイメージなんです、やはり個人的に。ですが)
ちなみに、一度もどのアトラクションも試した事がありません。どうしても恐ろしいので。

ヨーロッパには都市計画的に配置された歴史の古い広場があちこちあることは有名ですが、実際にこのような、決まった時期に、広場にやってくる祭事が街に高揚感をもたらし、市民の心を楽しくさせるのを目の辺りにすると、ああ、こういう劇的な風景の変化が、広場を中心に昔から連続的に発生し、市民の都市生活を育んだのだろうなぁ、と想像せずにはいられません。
また周辺の建築もまるで書き割りのように風景を演出しています。残念ながら背景の王宮は改修工事中(私がここにきてからずーーーーーーっとです)ですが、本来はもっと美しいんだと思います。

数年前の卒業設計で、私は都市スケールにおける広場を計画し、都市を育てるプログラムを提案しました。設計を完全に終わらせる事はできなかったのですが、今思い出しても面白くて、未だにこういったことは興味の対象になっています。

これからクリスマスまで行事は盛りだくさんで、街はどんどんテンションを上げて行きます。


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