6月12日(月)、矢野建築設計事務所の矢野泰司さん・矢野雄司さんへのインタビューを行いました。
梅雨入りを感じさせない絶好のインタビュー日和。
東横線学芸大学駅を降りると、駅前の商店街のにぎわいが私たちの足を浮き立たせ、通りを抜けた先の角を曲がってすぐ、落ち着きのある白くて可愛らしいファサードを持った建物が私たちを迎えてくれました。
SDreview2016においてSD賞を受賞したことで現在注目が高まっている、今ホットな若手建築家であるお二人を前にして気持ちの良い風が抜ける素敵な空間でインタビューを始めました。
矢野さんたちは三兄弟で、長男の矢野泰司さんは、東京理科大学・大学院小嶋一浩研究室を修了し、長谷川逸子・建築計画工房を経た後、矢野建築設計事務所を設立されました。
次男の矢野雄司さんは、横浜国立大学・大学院Y-GSAを修了し、末光弘和+末光陽子/SUEP.を経た後、泰司さんと共に矢野建築設計事務所を主催されています。また、2016年には三男の恵司さんと(株)Office Yano Animationを共同で設立されました。
三男の矢野恵司さんは、東京藝術大学彫刻科を卒業後、同大学院美術解剖学を修了し、2013〜2016年まで株式会社任天堂を経た後、雄司さんと(株)Office Yano Animationを共同で設立されました。
インタビューでは、それぞれ異なる経歴を持った矢野三兄弟が、建築からアニメーションまで垣根を超えて共同で仕事に取り組むスタンスや、敷地の「環境」をどのように捉え、設計に取り込んでいるのかなど、多岐に渡った大変興味深いお話を伺いました。
特にインタビュー中に幾度となく「距離感」という言葉を耳にし、矢野さん達の設計においてコンテクストや構法などといった設計に関する諸要素との“適度な”「距離感」が重要なキーワードになっているように感じました。
気づけば3時間半近く、矢野さん達の穏やかだけれどどこか芯の強さを感じるその語り方からか、あっという間の心地よい時間を過ごさせて頂きました。
矢野さん達へのインタビューは現在編集中です。乞うご期待ください。
矢野泰司さん・雄司さん、貴重なお時間をありがとうございました。
M1 池谷 奈那子
インタビュー学生メンバー:石井優希(M2)、吉村真菜(M2)、尾崎純一(M2)、杉浦哲朗(M1)、池谷奈那子(M1)、服部絵里佳(B4)、伊神空(B4)、久米雄志(B4)
写真:杉浦哲朗