初めまして、佐藤です。このブログでは何をテーマにしていこうか…と色々考えてみたものの、「あんなのが良いかな、こんなのが良いかな…」なんて思っているばかりでなかなか定まらなかったので、ここで私が仕事や生活を通して感じた何かを、言語化することによって、自分自身にとっても新しい発見のある、そういう場にしてみるのが良いのではと思いました。 ですので、皆様も私のブログを読んで、発見した事、思い出した事、いや、それは違うと感じた事等をコメント頂けますと(ブログにコメント機能が無い場合は、何らかの機会にお話ができればと思います。)、私自身も学ぶ場にすることが出来ますので、とても嬉しいです。私も積極的に発信していきたいと思います。特にY-GSAの在学生の皆さんには、インターンシップについて、海外での生活について、多くの事をお伝え出来ますよう努力したいと思います。
私は在学中の2007年の秋から半年間、Inside Outside/Petra Blaisseという事務所でインターンシップをした後、修了し、同事務所に就職しました。(HPをご参照くださいhttp://www.insideoutside.nl/)
「スケールを越えた空間デザイン」に興味があることがこの職場を選んだ主な要因だと思います。
インテリアとランドスケープ、建築の内側、外側を行き来し、カーテンをデザインすることもあればアーバンプランもデザインする。1/1から1/1000までのスケールを扱い、境界をデザインする。そういった数々のプロジェクトに魅かれていたのです。(写真は私が働いている部屋にあるミシン。ミシンがある職場なんて、初めてでした。)
実際働いてみると超越していたのはスケールだけにとどまらず、国民性、専門性にも見られます。10人前後の小さな事務所ですが、オランダの他に、ドイツ、ポルトガル、カナダ、パキスタン、台湾、スロベニア等、多くのナショナリティが混在しており、ランドスケープアーキテクト、アーキテクトの他に、ファッションデザイナーやグラフィック等を扱うアーティストも働いています。そういった環境で、チームとして意見を共有しながらプロジェクトを進める作業は、時にとてもタフではありますが、常に発見があり、癖になる面白さがあります。
例えば建築家にとって面白い事、ファッションデザイナーにとって面白いこと、オランダ人にとって奇麗な色、日本人にとって奇麗な色。これらは往々にしてかけ離れています。
このあちこちに散らばったものを、長い議論やプロセスを経た上である答えに落ち着かせる。そしてそれは新しくもあり、共通項でもある。この職場はそういった境界を行き来するデザインをも創り出しているのかもしれない、という気持ちで日々働いています。
それではイントロダクション、この辺でひとまず終わりにします。今後ともよろしくお願いいたします。